*将軍綱吉の時代に「悪法」として後生にも語り継がれている「生類憐れみの令」が発令された。そして、庶民は無論の事、武家も含め国民生活全体に悪法として大きな影響を及ぼした。今回はこの法令はなぜ発令されたか、その理由に焦点をあて解説された。*その理由としては、「綱吉の生い立ち」や「綱吉の身体的コンプレックス」、そして政権の中枢にいた「大老達が家康以来の譜代の重鎮」であり綱吉のコントロールが効かないなどが起因している。そこで従わないものは厳しく罰する法令をつくり、ことさらに外に虚勢を張るような強権政治の路線をとったと思われる。 *この法令は制定されてから、綱吉の側近や役人たちにより拡大解釈された当初の趣旨(生き物を大切にする)とは違う方向に広がり後世に悪法として名を遺す結果になったのではないか、と言う事でした。